おっさんの徒然日記

聖教新聞に掲載された記事を紹介するブログです。

【名字の言】 令和5年5月22日

「葉書」の語源になった木

タラヨウの葉

 「コロナウイルスがなくなりますように」「家族みんなが健康でいますように」……。細長い全長20センチぐらいの葉に、願いを託した文字が書かれていた

 

 タラヨウの木の葉。この葉の裏側に爪や先のとがった物で文字を書くと、その跡が黒く変色して残る。古くから通信に使われ、現在も定形外の切手を貼れば、郵便物として送ることができる。「葉書」の語源ともいわれていると聞いて納得した

 

 先日、男子部時代の後輩が「私の人生の骨格となった、聖教新聞の記事があります」と教えてくれた。広宣流布に生き抜いたミンダナオ島の“創価の母”の信仰体験。「フィリピンのカンサイ(関西)」と呼ばれる同島の基盤を築いた“一粒種”のドラマで、25年前の掲載記事だった

 

 この話を聞いた先輩は「25年前のあの手紙は忘れない」と後輩に語り始めた。出張から帰宅するとドアポストに手紙が。先の信仰体験に触発された後輩からで、“共戦の思いで行動し、仏法対話が実りました”と。二人は、四半世紀がたっても消えない「心の財」を初めて披露し合った

 

タラヨウの葉に書かれた文字は、葉が枯れても残る。わが胸中に「心の財」と光り続ける「今生人界の思い出」(新519・全467)を重ねたい。

 

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