おっさんの徒然日記

聖教新聞に掲載された記事を紹介するブログです。

【名字の言】令和5年8月18日

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桜も人も“成長の夏”に

 

 夏の桜の木に興味を抱く人は少ないかもしれない。桜にとっては花芽を形成し、養分を蓄える大切な時期。花芽はその後、休眠状態に入り、冬の寒さをきっかけに目覚め、花を咲かせる。つまり“試練の冬”を越えて“開花の春”を迎えるためには“成長の夏”が必要なのだ。

 

 ある夫妻が結婚したのは37年前。未入会の夫は「信心しない」の一点張りだった。それでも妻は「題目はすごいのよ」と言い、夫の幸福を祈った。

 

 転機は今年。夫が全身性炎症性疾患を患い、入院生活に。妻は“今こそ宿命転換の時!”と題目に力を込めた。そんなある日、夫が「題目って本当にすごいね。勇気が湧いてくる」と。闘病が始まると、妻の言葉を思い返し、胸中で唱題していたという。その後、寛解した夫は6月、晴れて入会。妻は「夫の幸せを祈り続けた日々が、いざという時に負けない信心を鍛えてくれました」とほほ笑んだ。

 

 ともすれば、人生は毎日が同じことの繰り返しのように思える。だが、いつか訪れる試練に立ち向かう力を蓄えるのが、日々の地道な信仰の実践にほかならない。

 

 季節が巡る中で、積み重ねた努力が実を結ぶ時は必ず来る。そのために自分を磨こう。勤行・唱題を根本に、共々に錬磨の夏を!

 

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