おっさんの徒然日記

聖教新聞に掲載された記事を紹介するブログです。

〈大慈悲の心音 門下への便り〉 妙密上人③

聖教新聞 2023/05/22付け

御文
 金はやけばいよいよ色まさり、剣はとげばいよいよ利くなる。法華経の功徳は、ほむればいよいよ功徳まさる。二十八品は正しきことはわずかなり、讃むる言こそ多く候えと思しめすべし。(同、新1713・全1241)

通解
 金は、焼けばいよいよ色が良くなり、剣は、研げばいよいよ良く切れるようになる。(同じように)法華経の功徳を讃えるなら、ますます功徳が勝っていく。(法華経)28品は、法理の真髄を説くところは、わずかであるが、讃える言葉こそ多くあることを、心得ていきなさい。

 法華経は、たたえる言葉にあふれている――。日蓮大聖人は、そう示されました。法華経は「南無妙法蓮華経の偉大さをたたえる経典」なのです。
 仏が妙法をたたえるように、仏法の偉大さをたたえていけば、功徳が勝っていくのです。
 私たちの立場から言えば、仏法対話を通して、自身が感じた信仰の歓喜、具体的な体験を語っていくことが大切です。その実践に、福徳が輝いていくのです。
 大聖人は、「たたえる人」「励ましの人」であられました。御書をひもとけば、病気や仕事、家庭の悩みを抱える門下に寄り添い、広布に尽くす信心を、全精魂を込めて賛嘆されています。
 池田先生は語られています。
 「迷える心に勇気の一歩を踏み出させる力は、真心の励ましである。励ましが勇気を生む。ここに、創価の世界の限りなき勇気の連鎖がある」
 私たちも、友を思う温かな声、信仰の喜びあふれる確信の声、真実を叫ぶ正義の声を届け、地域へ社会へ、広布の輪を広げていきましょう。