Mr.RICEの徒然草

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記憶を失っても、心は繋がれる。長谷川和夫氏の言葉と、忘れえぬ感謝の物語

もし、大切な家族の顔が分からなくなってしまったら、どんな気持ちになるでしょうか? 認知症医療の第一人者である長谷川和夫氏が、認知症の義父との食事の席で、まさにそのような場面に遭遇しました。しかし、その時、娘さんの放った一言が、暗闇に一筋の光を灯したのです。この記事では、その心温まるエピソードから、「介護で最も大切なこと」そして「地域ケア」の本質について深く掘り下げていきます。

 

 認知症医療の第一人者として知られる精神科医の長谷川和夫氏が、認知症の義父と一緒に食事をした時のこと。義父は家族の顔が分からなくなったようで頭を抱えた。すると娘が“みんな、おじいちゃんのことを知っているから大丈夫よ”。それを聞いた義父は一転、ほっとした顔になった。

 この話を通して氏は、介護で大事なのは「安心してもらうこと」と。そして「血縁だけでなく、いろんな人と結ばれていて、心の絆をいくつも持って暮らしていける社会にしていく。これが地域ケアだ」と記した(『認知症でも心は豊かに生きている』中央法規出版

 ある時、大先輩の壮年から言われたことを思い出す。「あなたのお父さんに励まされて、私は学会活動をするようになったんです」

 記者の父はかつて、壮年が住む地で地区部長を務めていた。7年前、認知症と判明し、要介護に。今では家族の名前も出てこない。だが、そんな父への感謝を語ってくれる壮年と出会い、胸が温かくなった。

 認知症の方もその家族も、気持ちを受け止めてくれる人がいるだけで心強いもの。「友の喜び友の歎き一つなり」(新1267・全934)。同苦の心を広げれば、きっと安心と希望に満ちた社会になっていく。

(引用:聖教新聞2025年4月23日)

 

認知症の方やそのご家族が抱える不安や苦労は、計り知れません。しかし、この記事に登場する娘さんの優しい一言や、壮年の方の温かい感謝の言葉は、そんな状況の中でも、人の心の繋がりが希望の光となることを教えてくれます。「同苦の心」を広げ、互いを支え合うことの大切さを改めて感じました。私たち一人ひとりの温かい気持ちが、きっと誰かの心を温め、明日への活力を与えるのではないでしょうか。